幼少期〜学生時代を振り返って…
子供の頃から負けず嫌いで勝ちに拘る性格。とにかく周りに認められたくて、人知れず努力を重ねる日々でした。
両親が旅館を経営しており、日常的にお客様や従業員の方などいつも誰かと触れ合う環境に居たこともあってか、幼い頃から人見知りをしない性格でした。
当時は、バブル真っ只中という時代背景もあってか、かなり繁盛していた記憶があります。事業が忙しかったこともあり、子供の頃に両親と出掛けた記憶はほとんどありません。
「次男は要領が良い」と言われますが、まさにその通りで、両親や周りの大人達から器用さと要領の良さを褒められることが多かった気がします。
学生時代にはサッカーや日本拳法、マラソンなど多様なスポーツにのめり込み、持ち前の器用さに加えて、勝ちに拘るための努力も怠ることなく取り組んだ甲斐もあってか、小学校時代のマラソン大会では6年間で一度も負けることなく、1番を取り続けることができました。
会社員時代を振り返って…
会社員時代の経験に無駄なものは何一つなく、全てがかけがえのない経験、財産になっています。
大学卒業後、まだ自分の将来について深く考えることができずに、親戚の養豚場でアルバイトさせて頂きました。親戚とはいえとても厳しい方で、仕事においての「頭の使い方」や 「原理原則」を徹底的に叩き込まれました。
ここでの経験はわずか1年間という短い期間ではありますが、悔し涙を流すほど真摯に仕事と向き合ったこともあり、今の仕事にも活きる素晴らしい経験則を得ることができました。
その後、独立を目指すための技術や職能を獲得するため名古屋の清掃会社に転職し、セントレア空港にてホテルの客室清掃の責任者としての業務を任せて頂きました。
このときの仕事はまさに激務で毎日朝6時半〜22時まで働き、1ヶ月の休みは1,2日しかない状況でした。肉体的にはかなりハードでしたが、責任者としての裁量を持たせて頂いたため「やりがい」を感じながら日々仕事をしていました。
会社員時代の学び
異なる信念を持つ2人の社長の下で、経営に必要な大切な資質を学びました。
名古屋の清掃会社を経たのち、独立に必要な新たな知識や技術を磨くために、岐阜県の清掃会社へと転職をしました。
マネジメントが業務の中心であった前社と比べ、こちらの会社では主に現場仕事による実践的な清掃ノウハウを学ばせて頂きました。
また、前社の社長は「売上至上主義」で常に数字で目標を管理し、どんなときも結果にこだわる方でした。
それに対し、転職後の清掃会社の社長は「義理人情」を大切にし、売上・結果を出すというよりは「縁」を紡ぐことを大切にされる方でした。
結果主義の会社では、頭打ちすることなく今でも売上を伸ばし続けています。一方、人情主義の会社では常に周りに人が集まり続けています。
どちらが良い悪いではなく、異なる信念を持つ2人の社長の下で仕事をさせて頂いたことで、会社経営に必要な大切な資質を勉強させて頂きました。
そして、創業へ。
ヘルニア発症により戦線離脱。それが人生の分岐点になりました。
修行をさせて頂いた2社目の会社に勤めて1年ほどが経ったある日、突然身動きが取れないほどの激痛に襲われました。ヘルニアが発症したのです。
当時すでに結婚をしておりましたが、独立をするための知識や技術を集中して身につけるために、単身赴任で日夜忙しく働いている最中に起きた出来事でした。
結果として、1ヶ月間起き上がることもできず、現場仕事に復帰できる見込みもない状況でした。
このような身体では、当然起業なんて出来るはずもないと、半ば絶望的な気持ちで日々を過ごしていた時、前社の社長より「ホテル清掃業務をやってみないか」との連絡を頂きました。
この1本の連絡がアースクリーンを創業するきっかけとなりました。
アースクリーンの軌跡
圧倒的な経験不足。暗中模索の日々の中、意識していたことは、逃げないこと。諦めないこと。
創業当時はとにかく会社を存続していくことに必死でした。キラキラとした夢やビジョンを描く余裕もなく「明日の仕事を埋めること」。それだけを目標に毎日必死で動き続けました。
2つの会社を通じて技術を学んだとはいえ、まだまだ現場経験は極めて少なく、仕事を受注してから1つ1つの対応策を調べて即実戦という、暗中模索しながら仕事を進めていました。
すべてが手探りでしたので、当然トラブルやクレームに繋がることも多々ありました。
それでも、目の前の仕事や課題から逃げないこと、諦めないこと、いい意味で鈍感でいること、社員を大切にすること、この4つを常に意識し日々全力で仕事に取り組んでいました。
アースクリーンの現在
最大の武器は「人間性」と「チーム力」。チーム一丸となり、お客様の期待を超えるサービスを提供したい。
たった1人で始めた会社でしたが、今ではパート・アルバイト40名ものスタッフと共に働くことができています。
弊社で働いている従業員の大半は地元美浜町の生まれで、真面目で誠実で優しいスタッフばかりです。
お客様を思いやる気持ちは当然のこと、一緒に働く仲間に対しても思いやりを持っていますので、個ではなくチームとしての戦いを得意としています。
これまでの経験上、損得勘定が必要なことは分かっていますが、そうではない「プラス1」の関わりや仕事ができることがアースクリーンの最大の強みだと考えています。
私自身が現場に出ることがほとんどなくなり、コミュニケーションの時間密度が減っているので寂しいですが、仕事を任せられる社員がいてくれてありがたい限りです。
アースクリーンのこれから
お客様の期待を超えるサービスを多角的に提供し、生まれ育った美浜町と働く社員を豊かにしたい。
2007年9月に縁とタイミングに導かれるようにして立ち上げたアースクリーンも気づけば創業15周年を迎えようとしています。
目標として設定している「売上10億、経営利益1億」に到達するためには、採用面、教育面、営業面、独自性商品の開発など必要不可欠な課題が山積しております。
それぞれの課題から目を背けることなく、誠心誠意で対応し、お客様の期待を超える仕上げをし、1つでも多くの「ありがとう」を頂けるようチーム一丸となって精進して参ります。
清掃には心を綺麗にする作用もあると言われています。
これからも清掃を通じて心を磨き、美しい自然に恵まれた美浜町をより豊かに、より快適にするために地域に根ざした事業活動を行っていけたらと思っております。
今後とも、確かな信頼を頂けるようお客様本位で業務を行って参りますので、変わらぬご支援・ご愛願賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
株式会社アースクリーン
代表取締役 畑中俊彦